プロボディビルダーを目指す者達

こんにちは、小野寺慎です。
筋トレ(=work out)、最高ですね。見た目が男らしくなるし、ワークアウトによって男性ホルモンが分泌されて性格も前向きになる。食生活にも自然と気を使うようになるし、こんなにも実益を伴う趣味ってないんじゃないでしょうか。

では趣味が高じて、ワークアウトを職業にしようとしたら?
ボディビルダーになること。それがワークアウトを職業にするという事です。
圧倒的な肉体美と使い切れないほどの富を手にし、輝く未来が待っているように見えるプロボディビルダー。
その一方でワークアウトに人生を捧げ、薬物に体を浸し、精神すら蝕まれ、ひっそりと消えていく者たちもいる。彼らは何を目指し、何を目にしているのだろうか。

なぜボディビルダーを目指すのか?

誰もが知る元ボディビルダーにアーノルド・シュワルツェネッガーがいる。
ハリウッド俳優、そして元カリフォルニア州知事として有名なアーノルド・シュワルツェネッガー。
彼は元々はオーストリア出身の背の高い普通の青年だった。
しかし彼が25歳になるころには素晴らしい実力を持つボディビルダーとして多くの人々に賞賛され、俳優に転向した。ワークアウトが彼の人生を大きく変えたのだ。
では何故、彼はボディビルを始めたのだろうか?

彼はナチス党員の父に厳格に育てられた。彼の父は闘争心と競争、そして勝利を何よりも尊ぶ人物だった。
アーノルドは常に兄と競争し、その結果を父に報告することを強いられていた。
そうして彼は負けず嫌いの少年に育った。彼は勿論、兄を始め他人に負けることを嫌った。
しかしなによりも彼は自分自身に負けることを嫌悪していた。13歳の時、アーノルドは「ヘラクレス」という映画に出会った。
この映画の主演はスティーブ・リーブス。彼は俳優としてのキャリアは0に等しかったが、アメリカのボディビル業界ではかなり名を知られた男だ。

まだ幼さの残る13歳のアーノルド少年にとって、自由の国アメリカの都会に生き、規格外の筋肉で俳優としてのスターダムを登るスティーブ・リーブスの姿がどれほど印象的であったか、想像に難くない。
厳格な父のもとで育てられたアーノルド少年は13歳にして、十分なほどの野心を持っていた。彼にとって成功することは何よりも尊ぶべきことだ。
この映画をテープが擦り切れるほど観たアーノルドはある日、固く決心する。
「ボディビルダーになる。」と。

そうして彼は絶え間ない努力と狂気で青春時代を走り抜け、僕たちの知る「アーノルド・シュワルツェネッガー」になった。

ボディビルダーが得るものとは

世界で最も注目されているボディビルのコンペティションと言えば、Mr.Olympiaです。(ミスターオリンピア)。

ミスターオリンピア2017で優勝したPhil Heath(フィル・ヒース)の賞金は400,000$.

日本円にして約4500万円に相当します。この大会賞金だけでも十分に凄いですが、オリンピアに出場するような有名なボディビルダーには多くのフィットネス企業がスポンサーになります。

フィルのような身体になりたいなら、このプロテインを飲め。このウェアを着ろ。

そんな売り文句と共に魅力的な商品を売るのです。こうして企業からスポンサードされた選手達は莫大な財産を手にして、また大会に向けて身体を酷使する。

日本ではマッチョと言うと、何となく冴えない運動オタクのようなイメージがまだ根強くあるが、アメリカでは全く違う。彼らは理想の身体を持つ、ヒーローなのです。多くの女性が筋肉質な男を好みます。つまりボディビルダーは社会的な地位も得られるということ。

ボディビルダーは今も昔も夢のある職業だ。

ボディビルダーにとって重要なファクター

まず僕たちが知らなくてはいけないことがある。

ボディビルに限らず、本気でプロアスリートになろうとした時に最も重要な要素は遺伝子であるということだ。そしてボディビルの世界で成功するには恵まれた遺伝子を持っていることが必要不可欠だ。

例を少し挙げると、胸郭(≠肋骨)が浮いて見えないか、ウエストは細いか、ふくらはぎは広く膝下に広がっているか…。などがある。

どれだけ努力をしようとも、これらの点をカバーすることは不可能に近い。その為、ボディビルダーを目指し命すら削って努力する人々の多くが志半ばで挫折することになっているのが現状だ。

ボディビルダーが失うもの

ボディビルダー達は限界まで身体を痛めつけているだけではない。彼らは長期的には健康を害するような薬物を摂取している。代表的なものがアナボリックステロイドだ。アナボリックステロイドは男性ホルモンに極めて似た物質で、体内に入ると男性ホルモンと同じように作用する。アナボリックステロイドを摂取するほど、筋力は高まり、筋肉量も増える。奇跡の薬物だ。

天災を鎮めるための奇跡の儀式に生贄が必要なように、アナボリックステロイドという奇跡の薬物を使う者は代償を払わねばならない。

アナボリックステロイドを常用する多くの人間が、鬱病的症状や気分の乱高下に悩まされている。精神的な害だけではない。長期間、高容量のアナボリックステロイドを用いると肝臓や精巣、胎盤などが致命的に害される場合もある。
アナボリックステロイドに依存した人々は辛うじて命を拾ったとしても、ほとんどの場合、性的な能力を失い、病院通いを強いられることになる。
彼らには確かに覚悟があり、どんな苦難も覚悟の上だ。しかしファンにとって、ヒーロー達が病に侵され苦しむ姿を見るのは何より辛い。ステロイドが生み出すのは観客達の興奮や尊敬だけではない。負の遺産も生み出す。

ある日本人ボディビルダーが言っていた言葉はとても印象的だ。

「オメガ3やトリプトファンなど内臓をケアする物質を摂取して、丁寧に有酸素運動をしても、アナボリックステロイドは決して使用者を逃がさない。じわりじわりと蝕んでいく。」

出来ること。すべきこと。

私達に出来ることは多くない。

少なくとも一つ出来ることがある。ステロイドなどの薬物について知識を深めることだ。
私達がやるべきなのは誰がステロイドを使っているかとか、あいつは使っているくせにしょぼい筋肉だ、などど揶揄することではない。
ボディビルの世界は甘いものではない。誰でもステロイドを使うことを意識することはあるし、使うことを強いられる時もあるだろう。ステロイドを使用しないことを競技者の良心に任せてはいけない。

最後に

なんだかんだ言いましたが、僕は筋トレが本当に好きですし、ハムストリングに筋肉痛を感じながら、この記事を書いてます。
フィジークのサディックも好きですし、オリンピアだとカリ・マッソ、またマッスルマニアのチュル・ソンとかの体は本当に憧れます。


最近は有名な競技者にアナボリックステロイドを使用している疑惑が持たれ始め、それを機にみんなステロイドに注目しだしましたね。この流れでいろんな人がステロイドの危険性とか、リスクに関心を持ってくれるといいんですが…。
アナボリックステロイドを安易に使うとその人の持つ本来ポテンシャルを引き出しきれないというのもあります。
またステロイドを一度使ってしまうと、ステロイドを使って付けた筋肉がマッスルメモリーとして体に長く残ってしまいます。使うときはお覚悟を。
そしてステロイドを使ったら、ナチュラルの大会には決して出てはいけませんよ。

面白いエントリがいくつかあったので、共有しておきます。
【アーノルド・シュワルツェネッガー】~伝説のボディビルダー編~ボディビルダーとして世界最高峰のMr.オリンピアを6連覇を含む7度優勝!

死に損ないのビルダーだが何か質問あるか?

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