恋愛においては自分を出さないとモテないんだと知った。

4月も下旬になりましたね。新入生の人は新しい環境にも慣れてきて、そろそろ大学の雰囲気に慣れてきた頃でしょうか。
そんなころにはあの欲が出てくるんじゃないでしょうか。

そうです。”新しい恋に挑戦したい欲”が出る頃ですよね。わかります。
そうじゃない人なんていないと言っても過言ではないですよね?(過言)

恋愛というのはリスクのあるもの。一歩踏み出すのが怖い人もいると思います。
僕もあの時まではそうでした…。

(唐突に回想に入ります。)

・・・

・・

第一志望だった大学に入学し、迎えた最初の春。
入学式の帰り、可愛い女性の先輩にもらったチラシには
”一回生は無料!!テニスサークル新歓コンパ☆”の文字。

入学早々に男友達が数人でき、「俺ってコミュ力あるかも」なんて思っていた僕は勇気を出してテニスサークルの新歓に参加することにしました。

  

  

楽しいコンパの始まりだ。

4月中旬、暖かい春の日。僕は激安居酒屋で開催されたテニスサークルの新歓にて、レモンサワーを片手に呆然として、動けずにいました。
こんな筈ではなかったのに…。

コンパが始まって先輩達と話していた時は場は盛り上がっていたけれど、折角だからと一年生だけで話す場を作ってもらった途端に場の盛り上がりはみるみる萎んで行きました。

というのも僕を含めた男子が良いところを見せようと気取っているので、その気取りを感じた女子たちが男子に打ち解けられず、どうやっても話が盛り上がっていかないのです。

手応えもないままに話疲れて呆然としていると近くの席から楽しげな笑い声が聞こえてきます。

盛り上げているのはその場にいた一回生で一番のイケメン笹川君。それを見た僕は追い詰められた気持ちになり、「結局顔か…」と絶望していました。

  

  

「それは違う。」

顔を上げるとトイレから帰ってきた福嶋君がこっちを見ていました。
「お前が着飾っているから盛り上がらないんだ。」と福嶋君は言いました。

福嶋君というのはコンパの序盤で乳輪が大きいという悩みを暴露し、学年・男女問わず、多くの人に激しくいじられていた男でした。
彼は浪人して成人済みだったので、先輩と同じくらい酒を飲み、酔った勢いでシャツを脱いでドデカイ乳首を丸出しにしていたので、確かに他の誰よりも着飾っていないと言えます。

「どういうこと?」僕はうろたえながらも尋ねました。
「かしこまったままじゃ楽しい空気なんて作れない。鎧を脱ぎ捨てて素の自分をさらすんだ。」
みたいな事を酔っ払って赤い顔をした福嶋くんは言いました。

見ていると確かに福嶋君は常に素の自分でいて、酒に酔ってスキャットマンを歌ったり、そうかと思えば自分の関心のある話に真面目に参加したりと、ありのままに飲み会を楽しんでいるようでした。彼は素直に笑ったり、悲しんだりするので先輩も一回生もそれに釣られて自然体で楽しめるみたいです。

それを見て僕も気取るのをやめて、素直に周りの人と話すとさっきよりも楽しくなってきました。結局、僕はどの女の子とも連絡先を交換できませんでしたが満足した気持ちで家に帰りました。

僕はそのテニスサークルには入りませんでしたが、福嶋君は強い勧誘を受けて入部しました。
そして彼は結局夏休みの間にサークルで少しかわいい彼女を作っていました。福嶋くんマジすげえよ。彼女にドデカイ乳首いじられたりしてんのかな。いいなあ…。

・・

・・・

というコペルニクス的転回をもたらした事件のその日から、僕は着飾らない生活を始めています。
残念ながらモテてはいませんが、着飾らないおかげで人間関係がかなり円滑になりました。またモテるとは言わなくとも、前より女の子とも親しくなることが多くなった気がします。

恋愛工学のようにモテテクニックを身に付けることも大切だけど、素直に自分の味を出すことも楽しい恋愛に必要かなと僕は思います。
きっとどんな人でも”あなたじゃなきゃダメ ”と言ってくれる相手はいるはずです。

みなさんもぜひ「飾らない生活」を始めてみてはいかがですか?

※内容は事実に基づいていますが、登場人物は全て仮名です。

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